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リフォーム

お風呂リフォームの費用相場 — 戸建て・マンション別の工事内容と価格帯

お風呂リフォームの費用は、戸建てかマンションか、ユニットバスの交換か在来浴室からの変更かで大きく変わります。ネットで調べると「60万円から」と書いてある記事もあれば「200万円超」の事例もあり、自分の家ならいくらかかるのかが見えにくいのが実情です。この記事では、お風呂リフォームの費用相場を工事パターン別に整理し、グレードの違い、オプション費用、工期の目安、費用を抑える方法まで解説します。

戸建てのお風呂リフォーム費用相場

戸建てのお風呂リフォームは、既存の浴室タイプによって工事内容と費用が分かれます。現在ユニットバスが入っている家と、タイル張りの在来浴室が入っている家では、工事のスタート地点がそもそも違います。

ユニットバスからユニットバスへの交換(戸建て)

もっとも件数が多いのが、既存のユニットバスを新しいユニットバスに交換するパターンです。解体・撤去して、新しいユニットバスを搬入・組立する流れになります。

グレード費用目安特徴
スタンダード60万〜90万円FRP浴槽、標準シャワー、壁パネル3面同色
ミドル90万〜140万円人工大理石浴槽、サーモスタット水栓、アクセントパネル
ハイグレード140万〜200万円肩湯、打たせ湯、高断熱浴槽、天井スピーカー

戸建ての場合、ユニットバスのサイズは1616(1坪)が標準で、サイズ変更を伴わない交換であれば解体・給排水接続・電気接続を含めて上記の範囲に収まることが多いです。サイズアップする場合は、壁の位置変更や土台の補強が必要になり、追加で30万〜80万円程度が上乗せされます。

在来浴室からユニットバスへの変更(戸建て)

築30年以上の戸建てに多いタイル張りの在来浴室からユニットバスへ変更する工事は、ユニットバス同士の交換よりも工事範囲が広がります。タイルの撤去、防水層の処理、土間コンクリートの打設、給排水管のルート変更といった下地工事が加わるためです。

工事内容費用目安
在来浴室撤去+スタンダードユニットバス80万〜120万円
在来浴室撤去+ミドルグレードユニットバス120万〜170万円
在来浴室撤去+ハイグレードユニットバス170万〜250万円

在来浴室は、解体してみないと分からない劣化が出やすいタイプです。土台の腐朽やシロアリ被害が見つかると、補修費用として20万〜50万円が追加になるケースがあります。見積もり段階で「下地の状態が悪かった場合の追加費用」について確認しておくと、着工後の予算超過を防ぎやすくなります。

マンションのお風呂リフォーム費用相場

マンションのお風呂リフォームは、戸建てと比べて工事に制約がつきます。管理規約で工事時間が限定される、搬入経路が限られる、配管の位置変更が難しい、といった点が費用に影響します。

グレード費用目安補足
スタンダード55万〜85万円1216サイズ(0.75坪)が多い
ミドル85万〜130万円保温浴槽、ワイドミラー
ハイグレード130万〜180万円高断熱浴槽、多機能シャワー

マンションは1216サイズ(0.75坪)が標準的です。戸建ての1616(1坪)と比べてサイズが小さい分、ユニットバス本体の価格は抑えられますが、搬入費用やマンション固有の養生費が加わるため、総額の差は思ったほど大きくならないことがあります。

マンションで注意すべきなのは、排水管の位置です。マンションは排水管がコンクリートスラブの中を通っていることがあり、その場合は排水ルートの変更が困難です。浴槽の位置を変えたい、洗い場を広くしたい、といった要望がある場合は、現地調査の段階で排水管の状態を確認する必要があります。

オプション設備の費用目安

お風呂リフォームでは、ユニットバス本体の交換に加えて、オプション設備を追加できます。使用頻度と費用対効果を考えて選ぶのがポイントです。

オプション費用目安補足
浴室乾燥機(天井埋込型)8万〜15万円既存換気扇から交換。200V電源が必要な場合あり
ミストサウナ15万〜30万円浴室乾燥機と一体型が多い
手すり(L字型)1万〜3万円将来の介護を見据えて設置するケースも多い
保温浴槽(魔法びん浴槽等)5万〜10万円追い焚き回数が減り光熱費に効く
高断熱フタ0.5万〜1.5万円保温浴槽と併用で効果大
浴室テレビ(壁掛)10万〜20万円防水テレビ、アンテナ線工事含む
追い焚き配管新設5万〜10万円給湯器側の対応が必要
浴室暖房(壁掛型)5万〜10万円ヒートショック対策。電気工事含む

浴室乾燥機は雨の日の衣類乾燥だけでなく、カビ対策としても効果があります。既存の換気扇と入れ替える形で設置できるため、工事の手間が比較的少なく、費用対効果が高い選択肢です。

保温浴槽は、家族の入浴時間がばらけやすい家庭で追い焚き回数を減らす効果が見込めます。4時間経過後の温度低下が2.5度以内(メーカー公表値)という性能で、年間のガス代で数千円の差が出る計算です。長期的に見るとオプション代を回収できる可能性があります。

工期の目安

お風呂リフォームの工期は、工事パターンによって変わります。仮設の浴室が必要かどうかも含めて確認しておくと、生活への影響を見積もりやすくなります。

工事パターン工期目安入浴不可日数
ユニットバス→ユニットバス交換3〜5日2〜4日
在来浴室→ユニットバス変更5〜10日4〜8日
サイズ変更を伴う工事7〜14日5〜10日
オプションのみ後付け半日〜1日なし〜半日

入浴できない期間は、近隣の銭湯やスポーツジムのシャワーを利用するこになります。工事が冬場にかかる場合は、入浴手段の確保を事前に考えておくと慌てません。工期が延びやすいのは、解体後に予想外の劣化が見つかった場合です。土台の補修や防水のやり直しが入ると、2〜3日は延びることがあります。

リフォーム全般の費用感を先に把握しておきたい場合はリフォーム費用相場の目安で場所別に整理していますので、参考にしてください。

費用を抑える3つのコツ

設備のグレードを部分的に上げる

ユニットバス全体をハイグレードに上げると、一気に50万円以上の差になります。浴槽だけ人工大理石に変える、シャワーヘッドだけ高機能タイプに交換する、という「部分グレードアップ」であれば、5万〜15万円の追加で満足度を上げやすいです。全体をミドルグレードで組んで、よく触れる部分だけ上位仕様にするのが費用対効果の高い方法です。

ユニットバスのサイズを変えない

サイズ変更には壁の移動や土台補強が伴い、それだけで30万円以上が追加になります。同じサイズで新しいユニットバスに入れ替えるだけでも、断熱性能、清掃性、デザインは大幅に向上します。「広くしたい」と考えている場合は、壁パネルの色を明るくする、ワイドミラーを付ける、といった工夫でも体感的な広さは変わります。

相見積もりは同じ条件で取る

同じメーカーの同じシリーズ、同じオプション構成で見積もりを依頼することで、施工費や諸経費の差が見えるようになります。メーカーやシリーズがバラバラだと、単純な比較ができません。業者選びのコツや見積もり比較の方法はリフォーム業者の選び方で詳しく解説しています。見積書の読み方に不安がある方はリフォームの見積もり取り方と比較ポイントも参考にしてください。

戸建てとマンションで費用が変わる理由

同じグレードのユニットバスを入れても、戸建てとマンションで最終的な費用が異なるのは、工事条件の差に起因します。

比較項目戸建てマンション
標準サイズ1616(1坪)1216(0.75坪)
搬入条件玄関横から直接搬入しやすいエレベーター・廊下幅の制約あり
配管自由度移設しやすいスラブ貫通だと制約あり
養生範囲自宅敷地内で完結共用部の養生が必要
工事時間制限なし(騒音配慮は必要)管理規約で時間帯・曜日制限あり
管理組合の承認不要事前申請が必要な場合あり

マンションの場合、共用部の養生費だけで3万〜8万円が加算されることがあります。高層階でエレベーターの専有時間が長くなると、養生費がさらに上がるケースもあります。工事日数が限定されるため、作業員の拘束日数は増えにくいものの、1日あたりの作業量が減り結果的に工期が延びることがあります。

お風呂リフォームで後悔しやすいポイント

費用だけに注目していると見落としやすいポイントがあります。リフォーム後に「想定と違った」と感じやすい項目を整理します。

浴室のサイズ感は、ショールームで実物を確認してから決めるべきです。カタログの寸法だけでは、洗い場の広さや浴槽のまたぎ高さの感覚がつかめません。特にまたぎ高さは、高齢の家族がいる場合に転倒リスクに直結します。メーカーのショールームは予約制のところが多いですが、実物を見て触れる機会を省略しないほうがよいです。

換気性能も見落とされがちです。浴室乾燥機を付けたのにカビが出る、という事例は少なくありません。原因の多くは、浴室のドアの通気口が小さい、または塞がれているケースです。換気は「排気」だけでなく「給気」とセットで機能するため、通気口の確保も含めて検討する必要があります。

給湯器の交換タイミングも連動して考えておくと効率的です。お風呂リフォームのタイミングで給湯器が設置から10年以上経過している場合、給湯器の交換も同時に行ったほうが、足場の仮設や配管工事を一度にまとめられます。別々にやると工事費が二重にかかる部分が出ます。

リフォーム全般のトピックはリフォームの基礎知識で体系的にまとめています。リフォームか建て替えかで迷っている場合はリフォームか建て替えかどっちが正解?で判断基準を確認してください。

よくある質問

お風呂リフォームを100万円以下でやることは可能ですか。

ユニットバス同士の交換で、スタンダードグレードを選べば60万〜90万円で収まることがあります。在来浴室からの変更だと下地工事が加わるため100万円を超えやすいですが、スタンダードグレードで下地の状態がよければ80万円台に収まる場合もあります。オプション設備を絞り、サイズ変更をしないことが100万円以下に抑える条件です。

在来浴室をそのまま補修するのとユニットバスに変えるのとどちらがよいですか。

タイルのひび割れや目地の劣化だけなら部分補修(5万〜20万円)で対応できます。ただし、在来浴室は構造的に冷えやすく、防水層の劣化が進んでいると漏水リスクがあります。築25年以上経過している場合は、部分補修を繰り返すより、ユニットバスへの変更を検討したほうが長期的なコストは抑えられることが多いです。

浴室乾燥機は後付けできますか。

天井に換気扇が付いている浴室であれば、ほとんどの場合で後付けが可能です。既存の換気扇の開口サイズを利用して設置するため、天井の加工は最小限で済みます。電気容量が足りない場合は分電盤からの配線追加が必要になり、その分の工事費が1万〜3万円ほど上乗せされます。

お風呂リフォーム中は家で生活できますか。

お風呂以外の水回り(キッチン、トイレ、洗面)は通常通り使えます。入浴だけが数日間できなくなるため、近隣の銭湯やスポーツジムのシャワーを利用するこになります。工事中の騒音や振動は日中(9時〜17時頃)に集中するため、在宅勤務の場合は作業部屋との位置関係を確認しておくとよいでしょう。

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